最初はローライブラリアン研究会の「知ってトクする判例☆エッセンス」。
前半が招待講演で、「家栽の人」原作者、ライターの毛利甚八さんによる「広島県少年院特別公務員暴行陵虐事件判決をめぐって」。少年院で起きた事件をめぐる、実際のところ無罪なのでは…?と思われる裁判についてのお話でした。実際の裁判というのは、政治的な状況、感情的な部分が入り込み、自分が思っているような絶対的なものではないのだと思いました。
後半はいしかわまりこさん、岩隈道洋さんによる判例検索のレクチャー。判例を絞り込むキーワードの難しさ、判例の要点のつかみ方など、短いけど充実していました。
終わってから、判例の検索というと、たいてい判例DBにどういうキーワードを投げていくかというテクニックだけど、例えば前半の話にあったような、だんだん証拠の薄さが露呈して無罪ではと思うのに有罪だったケースを探したい!というような、漠然とした内容を探したいとき、どうやるのだろう?と思いました。雑誌記事索引、それともとりあえずGoogleから…? 実際の裁判関係者はきっと周りの人力に頼ると思うのですが。
2つめは日本ファイリングの「自動化は図書館サービスに何をもたらすか」。
植松貞夫さんによる図書館サービスの変遷や今後の図書館経営についてのお話、そして図書館の機械化。実際に海外の図書館のスライドをたくさん見ることができ、これが面白かったです。ちょっと大げさすぎるような自動仕分け機(分類ごとに分けていく)、ホントに経費の節減になっているのか…?と思うような大がかりさでした。自動化と人の作業を上手くかみ合わした効率的な図書館経営…自動化してからだとやりにくいかもしれないけど、自動化にも評価が必要ではないかと思いました。
最後、ただでさえ疲れてきたのですが、超人気フォーラムなので過酷な立ち見でした。三田図書館・情報学会の「図書館システムの変容と日本のOPACの未来」。
慶應義塾大学の入江伸さんが新しく導入されたシステムについて、お話しされました。慶應の独自な図書館システムの歴史、今回は電子リソースの管理のため、海外システム、それに「自炊」と呼ぶ自前のシステム。紙と目録の図書館から、デジタル化資料と全文検索の方向を見据え、コストの再配分を考えつつ電子出版の実験…すごいとため息。ここですごい〜と思考停止に陥らないように、と自分を叱咤。
九州大学の片岡真さんも九州大学図書館のシステム更新についてのお話で、やはり電子リソースの扱い、冊子主体で使いにくいOPACの改善のためにディスカバリ・インターフェースの導入、SSO対応など。
図書館にシステムやweb技術は不可欠だが、システム全体を見通したり、プログラミングのスキルを持ったスタッフが少なくなったという話は確かにそう思いました。大学間の連携によって解決できないだろうか、という片岡さんに激しく同意。
自分のところのシステムリプレイスにも、何か生かしたい…! そう思うフォーラムでした。
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